アロマオイルについて

 2022.06.13

漢方薬もアロマオイルも少し共通しているところがあります。今回はアロマについて語ってみようと思います。ご自宅での楽しみ方も特別にご案内しますので、リラックスしたいときや気持ちに余裕がないときに是非お試しください(*^-^*)

目次

  1. 精油の基本
  2. 精油とハーブの違い
  3. アロマテラピーとは
  4. 精油成分の作用
  5. 漢方薬と精油の関連性
  6. ご自宅での簡単な楽しみ方4選
  7. 精油を使うときの注意

精油の基本

精油(エッセンシャルオイル)は植物から抽出された100%の天然のものです。

名前に油という字が入っていますが油ではなく分泌物で、植物にとっては老廃物と言ってもいいかもしれません。

では、最初に書いた「アロマオイルについて」のアロマオイルというのは何でしょうか?

よく聞く「アロマオイル」という言葉は、もちろん精油のことでもありますが、調合されていろいろなものが混じっているオイルもこれに含まれます。

購入するときは成分をしっかり見て精油100%であることを確認してください。(安心できないお店ではよくない成分が混じっている場合の可能性も・・・)

たくさん種類がありますが、モノによって成分が違いますし、効果や注意することが種類によって違いますので、その辺も調べると楽しいと思います。お試しで匂いを嗅いで選べるお店だと、不思議と自分の今必要な成分が入った精油の香りが「いいにおい」と感じます。なので、「前にこれが良かった」と思っても次に嗅ぐと「前のよりこれが今は一番いい」と感じることがあります。試してみてください。

精油とハーブの違い

ハーブというのは植物の中でも草木のことです。

精油の中にはこの草木(ハーブ)から成分をとったものも使われます。

精油はハーブやかんきつ類や花など色々なものから抽出されています

アロマテラピーとは

アロマテラピーはラテン語です(英語ではアロマセラピー)

日本語にすると、アロマは「香り」でテラピーは「療法」です

香りと効能で心と体を癒し健康や美容に役立つ自然療法のことです

海外では代替医療として使用されている国もありますが、日本では医療とは認められていませんので、癒しとかリラクゼーションとかのお店で独自に配合したアロマオイルを使われることが多いです

精油成分の作用

精油には以下のような様々な作用があるといわれるものがあります。

心身に作用するもの

  • 鎮静作用(リラックスさせる)
  • 鎮痛作用(痛みを和らげる)
  • 鎮痙作用(筋肉の緊張を和らげる)
  • 消化、食欲増進作用(胃腸の機能を高める)
  • ホルモン調節機能(ホルモン分泌に作用する)
  • 強壮刺激機能(心や体の働きを高める)
  • 免疫賦活機能(免疫力を高める)
  • 利尿作用(尿を出やすくする)
  • 去痰作用(タンを出やすくする)
  • 駆風作用(ガスを出やすくする)
  • 収れん作用(皮膚を引き締める)

皮膚に作用するもの

  • 収れん作用(皮膚を引き締める)
  • 保湿作用(皮膚に潤いを与える)
  • エモリエント作用(皮膚が柔らかくなる)

細菌やウイルスや虫などに作用するもの

  • 殺菌作用(菌をやっつける)
  • 抗菌作用(菌の増殖を抑える)
  • 抗ウイルス作用(ウイルスの増殖を抑える)
  • 抗真菌作用(カビの増殖を抑える)
  • 虫よけ、殺虫作用(虫を近寄らせないようにしたり、やっつけたりする)

漢方薬と精油の関連性

やっとここで、漢方と精油の関連性についてです、お待たせしました。

漢方薬を配合するものである生薬は抽出方法は違いますが同じ植物を使っているものが多くあります。

例えば、陳皮(ちんぴ)はミカンの皮でオレンジの精油です。生姜(しょうきょう)はジンジャーの精油、薄荷(はっか)はミントの精油が有名ですね

多くが、漢方薬はそのままの植物を乾燥させて砕いたもので、精油は植物を絞ったり、科学の実験のように蒸留したり溶かして抽出したりした液体です(漢方薬も精油も違う作り方もあります)

ご自宅での簡単な楽しみ方4選

日常生活で取り入れやすい4つの方法をご紹介します

喘息の方は吸入法と蒸気吸入法は刺激が強いので違う方法にしましょう

やってみて咳が出た方や皮膚に異常が出た方もすぐに中止してください

・吸入法 → ハンカチやティッシュなどに精油を1~2滴つけて嗅ぐ方法、アロマポットやオイルウォーマーもこの分類に入ります。

・湿布法 → 洗面器にお湯を入れ精油を1~3敵入れて混ぜ、タオルを浸して絞り肩にかけて温めたり、お湯ではなく水を入れて精油を入れて痛い部分にタオルを湿布のように乗せて冷やす(長時間ではなく、肌にあててぬるくなったらはずしてください)

・入浴法 → 天然塩大さじ1杯に精油1~5滴をポリ袋に入れてよく混ぜてからバスタブ(40℃程度のぬるめのお湯)に入れてよくかき混ぜて入浴します、量を少なくして足浴・手浴(精油は1滴)や半身浴(精油は3適まで)にしてもいいですね

・蒸気吸入法 → 洗面器や大きめののカップにお湯を入れ、精油を1~3適(お湯の量による)タオルを頭からかぶって蒸気が逃げないようにして、静かに目を閉じゆっくり呼吸すると香りが鼻から入ると同時に蒸気で皮膚から吸収されて効果もあるし、顔に潤いも与えてくれます

精油を使うときの注意

子供さんやご年配の方が使用する場合は精油の分量を半分以下にしてください。(1滴の場合は水の分量を2倍にしてください)

原液が皮膚につかないように注意してください。万が一付いてしまった時は大量の水でしっかりと洗い流してください

目薬と間違いやすいので保管場所に注意して、絶対に目に入れないでください(子供さんやペットの手の届かないところ)

精油は油なので火気の近くには置かないようにしましょう

高温多湿、空気、紫外線で劣化するのでふたをしっかり閉め冷暗所で保管しましょう

精油を使用した後に太陽の光を浴びると色素沈着や炎症反応が出る光毒性という成分を持つ精油があります。使用する前に確認して、外出前には使用しないようにしてください

皮膚や粘膜に刺激をして、かぶれたり荒れたりすることもありますので、違和感がありましたらすぐに中止してしっかりと洗い流してください(喉の場合はうがいしたり水を飲む)

体質により、アレルギー反応が出る方がいます。

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