リンパマッサージ

 2022.07.17

今回は、リンパマッサージについて熱く語ります

紛らわしいですが、よく「リンパマッサージ」という言葉を聞きますよね

エステサロンやリラクゼーションや整体院などで聞くことが多いと思います

目次

  1. マッサージの一種
  2. リンパ浮腫の4つの治療法
    1. スキンケア
    2. リンパドレナージ
    3. 圧迫療法
    4. セルフケア
  3. 最後に

マッサージの一種

マッサージというのは、さまざまな言葉が前や後ろにつきます

その数だけ色々な手技があります、手だけでなく、足を使ったり棒を使ったりするマッサージもあるようです

詳しくはあマ指とは?をご覧ください

さらにマッサージの中の一つ、リンパマッサージにも様々なものがあるようです。

オイルを使うもの、筋肉を押すもの・・・これは民間資格なので、誰でも行うことが出来ます

私がおこなうリンパマッサージの資格は、正式には「医療リンパドレナージセラピスト」という資格で、医師や看護師、理学療法士、作業療法士、あマ指師の国家資格を持っている方だけが受講できるものです(国家資格を取る前の学生さんも受講可能)

浮腫でお困りの方にも書いていますが日本でも医療として浮腫の治療に当たっている医療従事者は浮腫の患者さんの人数に対してまだまだ少ないのが現状です

リンパ浮腫の4つの治療法

リンパ浮腫の治療は基本的に4つに分けられます

  1. スキンケア
  2. リンパドレナージ(MLD、マニュアルリンパドレナージの略)
  3. 圧迫療法(Bdg、バンテージの略)
  4. セルフケア

この4つを合わせて複合的理学療法といいます

スキンケア

皮膚の状態を見ます

炎症がおきていないか、傷がないか、肌の状態はどうかなどを確認します

浮腫の患者さんは皮膚が普通の人より弱く繊細になっています

サイズも確認して手足の左右差を確認したり、浮腫の状態を確認します

スキンケア

皮膚が繊細で、乾燥しやすくなっているので、保湿剤をたっぷりと塗ります

リンパドレナージ

手のひらを使って皮膚の下にあるリンパ管を動かしてリンパ液を少しずつ流していくマッサージです

浮腫の場所やリンパ節という場所が機能していない場合などその患者さんによってリンパ液を流していく場所も変わってきます

固い場所や放射線を当てたところ、潰瘍(かいよう)があるところなど、場所によって手技(手の動かし方や力加減)を変えながら行います

圧迫療法

弾性包帯(だんせいほうたい)という特殊な包帯を巻いて、マッサージで流して浮腫が減った状態を維持できるように圧迫します

この包帯もその患者さんに合わせて、巻く包帯の種類を変えたり、巻く場所を工夫しながら、包帯を巻く力加減を考えながら巻いていきます

包帯をしないとまた体の隙間にリンパ液がどんどん溜まってしまいますので、基本的にお風呂以外はずっと付けていただきます

夏は特に暑くて大変です

この包帯を付けた状態で運動療法をするとリンパ液が流れやすくなります

セルフケア

ある程度浮腫が改善されたら、この上の3つをご自宅で出来るように指導させていただくのも私たちセラピストの役割です

患者さんご自身が、自分で毎日のスキンケア、マッサージ、圧迫療法をできるようにしてもらいます

私たちセラピストは、それまで毎日のように通っていただいていますが、少しずつ間隔をあけていき、最後は半年に一度来院して頂いて、ご自宅での治療が正しくできているかをチェックをさせていただきながら改善するところがあればご指導させていただいて、悪化しないように、できたら改善できるようにお手伝いさせていただきます

これが浮腫治療の一連の流れになります

最後に

残念ながら浮腫治療は一度発症すると現代の医療では命が尽きるまでの長いお付き合いとなります

治療は面倒で大変ですが、治療をしないとどんどん悪化して太くなっていきます

脅すようですが、水分が溜まった体は重くて動くのが大変になっていきます

まだ発症していない方で浮腫発症のリスクがある方は今からスキンケアや運動をして浮腫の予防や早期発見に努めていただきたいと切に願います

残念ながら浮腫を発症してしまった方は早めの治療が何より大事です

自分が浮腫治療の対象なのか、ストッキングを買う所がわからない、相談する相手がいないなど浮腫に関することでお困りの方がいらっしゃいましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください

実際に見るわけではないので判断がつかない場合もありますが、わかる範囲で答えさせていただきます

リンパ浮腫

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